私の映画鑑賞記

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観た映画のあらすじや感想を好きに書いているサイトです。あくまで個人的な感想としてネタバレも若干含めて書いているので、その辺りはご容赦下さい。



第9地区

2009年製作(アメリカ、南アフリカ共和国、ニュージーランド合作)
監督   :ニール・ブロムカンプ
脚本   :ニール・ブロムカンプ
テリー・タッチェル
製作   :ピーター・ジャクソン
キャロリン・カニンガム
製作総指揮:ケン・カミンズ
ビル・ブロック
音楽   :クリントン・ショーター

【主要キャスト】
 シャールト・コプリー(ヴィカス)
 デヴィッド・ジェームズ(クーバス大佐)
 ジェイソン・コープ(クリストファー・ジョンソン)
 ユージーン・クンバニワ(オビサンジョ)




<あらすじ>
ある日、南アフリカのヨハネスブルク上空に巨大な宇宙船が出現した。
人類は交信を試みてみたものの応答がなく、遂には宇宙船に乗船しての調査を行うことを決定。船内に侵入した調査隊が発見したのは、宇宙船の故障と病により難民と化した大量のエイリアンあった。
エイリアンたちは地上に移され、「第9地区」と呼ばれる隔離区域で人間達の監視を受けながら生活することになったが、外見から生活習慣に至るまで、人間達とはまるで異なる事もあり、共存は困難を極めた。
その結果、エイリアンへの反発や差別は次第に強まり、人々はエイリアンの事を、その外見から「エビ」と呼んで蔑んだ。

宇宙船出現から28年後、エイリアン達の増加に困り果てた人類は、彼らを新たに用意された第10地区に移住させることを決定する。
エイリアン監視を請負う組織であるMNUの職員・ヴィカスは、立ち退き要請のため第9地区を訪れるが、不注意により謎の液体を浴びてしまう。
その場は何事もなくやり過ごしたヴィカスであったが、帰宅後、その身体は突然変異を起こし、徐々にエイリアンの身体に変化していく。

<感想>
さて、エイリアンものといえば、巨大宇宙船で人類に戦争を仕掛けてきたエイリアン達に対し、人類側も国境を越えて一致団結し、最後には輝かしい勝利を収める!というのが有りがちな展開ですが、この映画はそんな美しいお話は一切出てきません。

巨大な宇宙船で地球にやって来るという所までは、まぁ従来のSFっぽいノリではありますが、なんとやって来たエイリアンは難民であり、宇宙船も壊れて帰れない、といったこれまで無かった設定で物語が始まります。

その後、隔離しながらも彼らと共存する事を選択する人類ですが、何せ外見がアレなので、いざこさが絶えない訳です。おまけに「エビ」と呼んで蔑む始末。
まぁ、あの外見でこちらの生活エリアに入ってこられたら、そりゃあ差別の対象になるよなぁ…。しかも、何故か猫缶好き(笑)。

そして、物語のメインは、宇宙船の到着から28年後のヨハネスブルクとなります。エイリアン達を別の隔離エリアに移すプロジェクトの責任者・ヴィカスという男性が主人公なんですが、主役だからといって正義感溢れる男、という訳でもなく、どちらかというとクズ寄りの人間ですね。
エイリアンの卵を焼いて「ポップコーンが弾ける音だ!」なんてはしゃいだり、エイリアンを挑発して立ち退き合意書を叩き落とさせ、「拇印として使える」と言ってほくそ笑んだり、何とも下劣な部類の人間です。
そんな彼が、エイリアンの所持する謎の液体を浴びてしまった事から、身体に異変が生じ始めます。
徐々に「エビ」化していく身体。そして、彼は一転して追われる立場に変わっていきます。今まで散々「エビ」と蔑んでいたのが、自分がその「エビ」に変わっていく恐怖感。これがよく伝わってきて、こちらまで段々と不安な気持ちになってきます。
(なお、前半のクズっぷりから、同情はしない模様)

因みに、本作で主役を演じたシャールト・コプリーという俳優さん、当時は全く無名だったらしいのですが、劇中の演技は全てアドリブとの事。このエピソードはかなり衝撃的でした。本当に自然な演技に見えて、アドリブには見えませんでしたね。

その後、彼はエビ化していく事で、彼らの持つ特殊な能力も身につける事ができるんですが、後半はその能力を使用した怒涛の展開に変わっていきます。
前半の何だか色々と考えさせられる展開から、SF的な展開にガラリと変化していくんですが、彼らの持つ強力な武器やパワードスーツみたいなのも登場して、SF好きとしては、これはこれでかなり面白く観られました!

そして、ストーリーは衝撃のラストシーンに移っていくのですが、決してハッピーエンドではないにしても、まだ希望が残されているのかなぁと思えるラストでしたね。
続編はあるのかなぁ?いや、これはこの終わり方でいいんだろうな。

そんな感じで、これまでになかった新感覚のSF映画です。かなりぶっ飛んだ内容ですが、是非ご覧になってみてください!


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