私の映画鑑賞記

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観た映画のあらすじや感想を好きに書いているサイトです。あくまで個人的な感想としてネタバレも若干含めて書いているので、その辺りはご容赦下さい。



ヒトラーの忘れもの

2015年製作(デンマーク、ドイツ合作)
監督   :マーチン・サントフリート
脚本   :マーチン・サントフリート
製作   :マルテ・グルナート
ミカエル・クリスチャン・リークス
製作総指揮:ヘンリク・ツェイン
レナ・ハウゴート
トーベン・マイゴート、他
音楽   :スーン・マルティン

【主要キャスト】
 ローランド・ムーラー(ラスムスン軍曹)
 ルイス・ホフマン(セバスチャン・シューマン)
 ジョエル・バズマン(ヘルムート・モアバッハ)
 エミール・ベルトン(エルンスト・レスナー)
 オスカー・ベルトン(ヴェルナー・レスナー)
 ミケル・ボー・フォルスゴー(エベ大尉)




<あらすじ>
第二次世界大戦時、ナチスドイツ占領下のデンマーク。
ドイツ軍は連合国の侵攻に備え、デンマークの海岸に大量の地雷を埋めた。やがて戦争は終結し、デンマーク政府は海岸の地雷の除去作業に着手した。

その作業とは、砂浜の上を匍匐前進しながら棒で地雷の有無を確認し、あれば地雷を掘り出し信管を抜くという、地道で危険なものであった。

主に作業を行うのは、戦争捕虜となったドイツ兵であった。彼らは飢えと爆発の恐怖に苦しみながら、自らが埋めた地雷の撤去を強いられた。
ある日、デンマーク軍のラスムスン軍曹が受け持ったエリアに送られてきた作業員は、10名ほどの若いドイツ兵であった。まだあどけなさの残る少年兵である彼らに、軍曹は海岸に埋まった45,000個の地雷の除去を命じ、作業が完了するまでは家に帰さないと伝える。

<感想>
舞台は第二次世界大戦終結後のデンマーク。
戦中、ナチスドイツが敵の上陸に備えて埋設した膨大な数の地雷を撤去するという目的で連れて来られたドイツ兵捕虜と、それを指揮するデンマーク軍の軍曹を描いた映画です。

この映画、とにかく緊迫感が凄まじいです。
除去を行うのは、年端も行かぬ少年兵ばかり。勿論、除去のやり方なんて殆ど知りません。
そんな彼らが、初めにちょこっとレクチャーを受けただけで、さぁ始めろ!と海岸に放り出されるのです。

彼らは皆、震える手で地雷の信管を抜いていくのですが、さらっと出来る者、恐怖から時間が掛かってしまう者、そして、失敗して命を落とす者など、様々です。
中には初めのレクチャーで命を落とす者も…。
加えて、満足な食料も与えられていないため、空腹と疲労で朦朧としながら作業を行い、その結果、失敗して命を落とす者もいます。

いつ帰れるのか、そもそも本当に帰してもらえるのかも分からぬまま、空腹に耐えながら死と隣り合わせの作業を延々と強いられる恐怖、そして、信管を抜く瞬間の、いつ地雷が爆発するかも知れないという恐怖が、この作品から非常によく伝わってきます。
そんな中、その少年兵らを指揮するデンマーク軍の軍曹がこの映画で重要な役割を果たしています。
自分達の国に大量の地雷を埋めたドイツ兵が憎くて仕方ない。しかし、彼らはドイツの兵士とはいえ、年端も行かぬ少年。軍曹は彼らと一緒にいる事で、少しずつ情が湧いてきます。
デンマーク軍として、ドイツ兵を憎む気持ちと、普通のおじさんとして、少年達を見守る優しい表情、これらの入り乱れる心の内を上手く表現していたと思います。

何だか、こういう作品を観ると、戦争って、どちらかが降伏して、はいお終い!という訳にはいかないんだなぁというのをまざまざとみせつけられます。
どちらの国民にも恨みは残るし、置き去りにされた兵器の問題もあるし、その後何十年も掛けてゆっくりと解決していくしかないんでしょうね。
なかなか難しい問題です。

そういった事を深く考えさせられる映画でした。


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