私の映画鑑賞記

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観た映画のあらすじや感想を好きに書いているサイトです。あくまで個人的な感想としてネタバレも若干含めて書いているので、その辺りはご容赦下さい。



ジャーヘッド

2005年製作(アメリカ)
監督   :サム・メンデス
脚本   :ウィリアム・ブロイルズ・Jr
製作   :ルーシー・フィッシャー
ダグラス・ウィック
製作総指揮:ボビー・コーエン
サム・マーサー
音楽   :トーマス・ニューマン

【主要キャスト】
 ジェイク・ジレンホール(アンソニー・スウォフォード)
 ピーター・サースガード(アラン・トロイ)
 ジェイミー・フォックス(サイクス三等曹長)
 クリス・クーパー(カジンスキー中佐)
 ルーカス・ブラック(クリス・クルーガー)
 ブライアン・ジェラティ(ファーガス・オドネル)
 スコット・マクドナルド(フィッチ教官)




<あらすじ>
海兵隊員の家系に生まれ、自らも海兵隊に志願した18歳の青年、アンソニー・スウォフォード。
彼は過酷な訓練を耐え抜き、1990年の夏、遂に狙撃兵として湾岸戦争下のサウジアラビアに派遣される。

使命感に燃えるアンソニーは今か今かと実戦を待ち侘びるが、彼を待っていたのは、ひたすら演習と待機を繰り返すだけの退屈な日々であった。

<感想>
戦争映画といえば、「プライベート・ライアン」や「ブラックホーク・ダウン」のような、派手な戦闘シーンが展開される作品が思い浮かびますよね。

銃声や爆発音が辺り一面に響き、手足を失って悲痛な叫び声を上げる兵士達がそこら中に転がっている。
皆さんが戦争映画と聞いて連想するのは、そういったシーンだと思います。

しかし、本作はそういった戦争映画とは一線を画しています。
戦闘シーンはほぼ無し(砲撃を受けるシーンが少しだけ存在する程度)。意気揚々と戦場に行ったはいいが、ほぼ後方待機となってしまった兵士の日々が淡々と描かれています。

主人公の青年アンソニーは海兵隊員の家系に生まれ、自分も立派な兵士になると意気込んで入隊します。
さながら「フルメタル・ジャケット」のような鬼教官に罵詈雑言を浴びせられながらも、過酷な訓練に耐え抜く日々。
そして、ついに彼は狙撃兵に任命され、戦地に赴きます。

映画「地獄の黙示録」の派手な爆撃シーンに興奮し、自分もやってやる!と、英雄になる事を夢見て戦地に降りたつも、彼等を待っていたのは砂漠のど真ん中での訓練と哨戒、そして待機の繰り返し。

たまに戦場に出ると、そこには数々の黒焦げの死体が転がっているも、敵は既に何処かに行ってしまい、姿は無し。
そして、遠くの方では景色が火の海になっていて、多分、どっかの誰かが戦っているはずだけど、こちらはそれを眺めるだけ。
時々砲弾が降ってくる為、確かに敵は存在するが、その姿はここには無い。

そういった日々が延々と続き、徐々に主人公が精神的に参ってくる様子が淡々と描かれています。
悲惨な戦場を経験して精神を病むのでは無く、戦場に行けなくて精神的におかしくなっていくというのが、また興味深いです。
でも、これも戦場のもう一つの真実なんですね。

特に印象に残った台詞が、
「900メートル先の敵を倒すのに、ベトナム戦争で1時間、第一次大戦で1年、今じゃ10秒でドカンだ」

兵器が徐々にハイテク化され、ボタン一つで敵を殺せるようになった結果、このように暇な兵士達も多く出てくるようになってしまった、という訳ですね。
現代の戦争の別の一面を描いた、他には無い切り口の映画であると言えます。

終始淡々としているため、派手な戦闘シーンが好きという方には少々退屈な映画かもしれませんが、個人的には楽しめました。


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