私の映画鑑賞記

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観た映画のあらすじや感想を好きに書いているサイトです。あくまで個人的な感想としてネタバレも若干含めて書いているので、その辺りはご容赦下さい。



のぼうの城

2012年製作(日本)
監督   :犬童一心
樋口真嗣
脚本   :和田竜
製作   :久保田修
製作総指揮:信国一朗
濱名一哉
豊島雅郎
音楽   :上野耕路

【主要キャスト】
 野村萬斎(成田長親)
 榮倉奈々(甲斐姫)
 佐藤浩市(正木丹波守)
 成宮寛貴(酒巻靭負)
 山口智充(柴崎和泉守)
 上地雄輔(石田三成)
 山田孝之(大谷吉継)




<あらすじ>
周囲を湖に囲まれた武蔵国忍城。
その領主である成田一門に属する成田長親は、武勇も智謀もない男であったが、領民から「でくのぼう」を略して「のぼう様」と呼ばれ、親しまれていた。

時の権力者である豊臣秀吉は、関東の北条氏を攻めるべく、小田原城に軍勢を差し向ける。
小田原城主・北条氏政は、秀吉を迎え撃つため、関東各地の支城に籠城を命じ、忍城にもその命令が通達された。
しかし、忍城城主の成田氏長は、北条氏に従うと見せかけ小田原城に赴くも、実は既に豊臣方に内通していた。

その後、秀吉から忍城攻略を命じられた石田三成は、大軍勢を率いて忍城に迫った。
城主である成田氏長が留守のため、一門衆の長親が総大将を務める事になったが、氏長からは豊臣方に降伏するよう、事前に命じられていた。
しかし、豊臣方の使者の傲慢な振る舞いに憤慨した長親は、その場で戦を選択してしまう。
かくして、忍城籠城戦が幕を開けた。

<感想>
時は戦国末期の1590年。
豊臣秀吉が行った小田原征伐にて、石田三成の軍勢2万を相手にたった500人の兵で立ち向かった「忍城籠城戦」を描いた映画です。

舞台となった忍城は、武蔵国(現在の埼玉県)奥地にある小城。小田原とは遠く離れているため、本来ならそこまで重要な拠点ではないはずが、石田三成に武功を立てさせたい秀吉に目をつけられたから、さぁ大変。
しかも、城主・成田氏長は、小田原城に赴いて表向きは北条氏に味方する振りをしながら、裏では豊臣方に内通している状態。

そんな状態で、石田勢2万に城を囲まれて、傲慢な態度で降伏せよと凄まれます。しかも、城代の成田長親は、武勇も知略も持ち合わせていない、通称「のぼう様」。おまけに城の兵数はたったの500人。

普通なら降伏以外の選択肢などあり得ない場面ですが、長親は重臣の意見も聞かずに「戦いまする!」と豪語します。

このシーンが実にいいんですよ。
傲慢な態度で降伏を迫る豊臣方の使者を見て、「これが世の習いというのなら、儂は許さぬ!」と家臣を睨みつける長親に、もはや「のぼう様」の面影はありません。
これを見た家臣達も一転、「やってやる!」と戦闘モードに突入しちゃうんですよ。

しかも、それを聞いた領内の農民達も、「のぼう様が戦をするってぇなら、俺たちが助けてやるしかねぇだろ!」と、こちらもすっかり戦闘モード。
いかにのぼう様が周りから慕われていたかが伝わってきますね。

その後の戦のシーンについても、忍城側の大善戦がかなりの迫力で描かれていて、個人的にはすごく満足できました。
やはり日本人は、少ない兵で大軍を押し返す話が好きなんですよ。

また、長親が「のぼう様」として飄々と振る舞いながらも、城代として決死の覚悟をもって動いている事も凄く伝わってきました。
もうこれはでくのぼうなんかじゃなく、立派な殿様って感じです。

そして、個人的に一番好きなシーンが、クライマックスとなる、小田原落城後の忍城明け渡しの場面です。
石田三成が、北条方の城で忍城だけが唯一落城しなかった事を伝え、「良い戦で御座った!」と長親達を讃えるシーン、観ていてとても気持ちが良かったです。
石田三成を演じた上地雄輔さん、おバカタレントの印象が強いですが、この映画では三成になりきっていて、実に良い演技だと感じました。実は凄くいい役者さんなのではないでしょうか。

作品としては、笑えるシーンもありながら、しかし全体的にシリアスな展開で、邦画の歴史モノの中でも名作の部類に入ると思います。


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