私の映画鑑賞記

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観た映画のあらすじや感想を好きに書いているサイトです。あくまで個人的な感想としてネタバレも若干含めて書いているので、その辺りはご容赦下さい。



殺人の追憶

2003年製作(韓国)
監督:ポン・ジュノ
脚本:ポン・ジュノ、
シム・ソンボ
製作:チャ・スンジェ、
ノ・ジョンユン
音楽:岩代太郎

【主要キャスト】
 ソン・ガンホ(パク・トゥマン)
 キム・サンギョン(ソ・テユン)
 キム・レハ(チョ・ヨング)
 チョン・ミソン(カク・ソリョン)
 パク・ノシク(ペク・グァンホ)
 パク・ヘイル(パク・ヒョンギュ)




<あらすじ>
1986年10月23日、農村地帯である華城市の用水路で、若い女性の変死体が発見される。地元警察のパク刑事は捜査を始めるが、現場は大勢の見物人で荒らされ、なかなか証拠がつかめずにいた。
捜査が進展しないまま2ヶ月が過ぎた頃、再び女性の遺体が発見された。

パク刑事は知的障害者の青年グァンホに目を付け、証拠を捏造し、暴力的な取り調べで自白を迫る。
同じ頃、ソウル市警のソ刑事が赴任し捜査に合流するが、グァンホの身体的特徴等から、彼に犯行は不可能と断定し、捜査は振り出しに戻る。

ソ刑事は、殺害が雨の日に起きている事に着目し、雨の日を狙って大規模な捜査を展開するが、その努力も虚しく、新たな遺体が発見されてしまう。

<感想>
1986〜91年の間、韓国の農村部で10人の女性が殺害された実在の未解決事件を描いた映画です。

警察は約3,000人に対して取り調べを行ったとの事ですが、犯人逮捕には至らず…。
それ程までに難航したこの連続殺人事件ですが、映画の出だしは農村部の風景も相まって、どこか呑気な雰囲気で始まります。
見物人が集まり過ぎて、証拠も踏み荒らされてしまうんですが、それらをかなりコミカルに描いています。
そこに遺体が転がっているってのに、不謹慎にも「ふふっ」て笑いそうになってしまいました。

その事件を担当する田舎警察のパク刑事を、韓国の名優であるソン・ガンホが演じています。この刑事、証拠を捏造するわ、容疑者を暴行しながら取り調べするわで、もうやってる事がメチャクチャなんですが、情に厚いところもあり、なんか憎めないんですよ。

そんなところに、ソウル市警のインテリ警官であるソ刑事が赴任してくるんですが、まぁ当然の如く、両者は衝突します。(刑事ドラマのお約束的な演出とも言えますが)
ただ、その衝突にしてもどこかコメディ色があって、悲惨な事件の中にも、若干の笑える要素があるのが個人的には良かったです。
因みに、そんな両者も、捜査が難航してくると、次第にお互いの優れているところを認めて、協力体制に変わっていくんですよ。
男の友情みたいなのが芽生えてくるところも、この映画の見所でした。

そして、物語の終盤、いよいよ犯人と思われる人物を追い詰めたにも関わらず、DNA鑑定で犯人と不一致と判明したシーン。
二人の刑事の絶望感が凄く伝わってきて、もう観ているこちらまで「あぁ…」と崩れ落ちそうになります。とても印象的な場面でした。
怒りの余りに拳銃を容疑者に向けて乱射するソ刑事をパク刑事が必死に止めるところも、その悔しさがこちらまで伝わってきました。

極め付けは、数年後を描いたラストのシーン。
パク刑事が刑事を引退後、久しぶりに事件現場に立ち寄ったシーン。そこでたまたま会った人から聞いたある話。
それを聞いたパク刑事のあの愕然とした表情。観ているこちらも、何とも言えない気持ちになります。
(詳細は、映画を観てみて下さい)

【補足】
2019年11月、別の事件で服役中の人物が、この映画の題材となった事件について、犯行を自供したとの事です。
自供した人物の顔写真が公開されましたが、何処となく、映画で容疑者として疑われた人物と似ている気もします。
当時はDNA鑑定も今と違って不正確だったみたいですし、実は本当は彼が犯人だったのかもしれませんね。


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