私の映画鑑賞記

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観た映画のあらすじや感想を好きに書いているサイトです。あくまで個人的な感想としてネタバレも若干含めて書いているので、その辺りはご容赦下さい。



聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア

2017年製作(イギリス・アイルランド合作)
監督   :ヨルゴス・ランティモス
脚本   :ヨルゴス・ランティモス
エフティミス・フィリップ
製作   :エド・ギニー
ヨルゴス・ランティモス
アンドリュー・ロウ
製作総指揮:ダニエル・バトセック
Nicki Hattingh
デヴィッド・コス
サム・ラベンダー、他
音楽   :ジョニー・バーン

【主要キャスト】
 コリン・ファレル(スティーブン)
 ニコール・キッドマン(アナ)
 バリー・コーガン(マーティン)
 ラフィー・キャシディ(キム)
 サニー・スリッチ(ボブ)
 アリシア・シルヴァーストーン(マーティンの母)
 ビル・キャンプ(マシュー)




<あらすじ>
郊外の豪邸で暮らす心臓外科医スティーブンは、美しい妻と可愛い二人の子供に恵まれ、順風満帆な生活を送っていた。

しかし、スティーブンにはある秘密があった。
それは、以前に彼が執刀した手術で亡くなった患者の息子、マーティンと時々会っていた事である。
スティーブンはその罪悪感から、マーティンに腕時計をプレゼントしたり、何かと気にかけていた。

しかし、マーティンを自宅に招き入れ家族に紹介した後、スティーブンの家族に奇妙なことが起こり始める。
子供たちは突然歩けなくなり、やがて食事も拒否するようになった。
突然の不可解な出来事にスティーブンは戸惑うが、その後マーティンより、衝撃の事実を知らされる。

<感想>
何か面白い映画が無いかとSNS上で情報を集めていたところ、複数の方がこの映画について書いていたため、気になって鑑賞してみました。

いやぁ、噂に違わぬ、狂った映画でしたね(笑)。

まず、冒頭いきなり心臓が画面いっぱいに映し出されるという衝撃の描写から始まり、この映画がもう普通の作品ではない事を物語っています。

その後のストーリーも、終始観ている人を不安にさせるような展開で進んでいき、不気味なBGMがそれに拍車をかけています。

主人公達の一家は、郊外の豪邸に住み、表向きは何不自由の無い幸せな家庭なんですが、それがマーティンという青年によって、不条理にも壊されていきます。
このマーティン役のバリー・コーガン氏の演技が、この映画の見所の一つです。

どこか不気味で、しかも何を考えているのか分からないような演技で、観ている者をジワジワと不快にさせてくれます。ある意味素晴らしい演技ですね。
(特に、パスタを食べるシーンが何とも言えず気持ち悪かったです…。)

マーティンは以前、スティーブンが執刀した手術で父親を亡くしていて、それがきっかけでスティーブンの一家に深く関わっていくんですが、マーティンがスティーブンの家に訪れてから、子供達が急に歩けなくなり、更には食事も受け付けなくなります。

その後マーティンは、原因も分からず焦るスティーブンに対して、ある究極の選択を迫ります。

この辺りの描写はあまり詳細には表現していないため、観る人によっては「???」ってなるかもしれません。
なぜ、子供達が歩けなくなったり、食事を受け付けなくなったのか等、具体的な説明もないまま、ストーリーが進んでいきます。

そこがまたモヤモヤするんですが、実はそれも製作者の狙いなんじゃないかと勘繰ってしまいますね。

しかも、その選択を迫られた家族がとる行動が、観る人を更に嫌な気分にさせていきます。
母親が「私達はまだ若いから子供は作れるわ」って言ったかと思えば、父親のスティーブンも、学校で先生に「姉と弟、どっちが優秀か?」って聞いてみたり。
姉も両親に対して、自分が如何にいい子であるかを急にアピールし出したり、もう揃いも揃って狂っていて、ゾッとしますよ。
一番歳下の弟が一番まともに見えてきます。
(この辺りが気になる方は、本編をご覧下さい)

そして、最後にスティーブンが取った行動が、もう何だか可笑しくて(いや、全然笑えないシーンなんですが)、もうギャグにしか見えませんでした。
でも、自分があの状況に置かれたら、同じようにしちゃうかも…。

こんな感じで、全編通して不穏な空気で包まれた描写となっています。
少なくとも、楽しい気分で鑑賞できる映画ではないので、オススメしていいものかどうか悩むところですが、決して駄作ではありません。

かなり良く作り込まれていて、やや玄人向けな感じはしますが、観て損はないかと思います。


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